目次
     1.真空管ラジオについて
     2.真空管ラジオの選び方
     3.取り扱いの注意
     4.修理・買い取りについて
 
1.真空管ラジオについて
真空管ラジオは明治後期から昭和40年頃まで放送、通信の機器として大変親しまれた
もので、あらゆる電子技術の集大成として開発、生産されていきました。
真空管の技術進歩と共に各部品も発展して、コンデンサー、抵抗、コイルなど
それぞれの技術進歩が盛り込まれました。
40年、50年経過していてもそのまま現役で使用できる物も多くあります。
音質的には、現在のトランジスター、ICと異なり、熱電子放出の真空管の音質は何となく柔らかな
感じを与えます。また、ケースのデザインも各社の趣向が凝らしてあり、アンティ−ク感覚
充分な趣を与えております。
新しい時代に、真空管の音質とアンティーク感覚を備えた心休まるものとして、最近若い方にも
親しまれております。
 
2.真空管ラジオの選び方
 
真空管ラジオでも年代、性能、価格など様々です。
●アンティ−ク収集として、選ぶ場合には、音質はともかく年代的な骨董価値で選定する。
古くなるとやはり音質的には良くありません。「音が出る」と言う程度で妥協する必要があるかも
しれません。出来るだけ、オリジナルの部品で、ケース、つまみなどにも手を加えないで
そのままの形を保つ必要があります。
(1)部品のオリジナル性、
(2)ケースの年代的な汚れ、
(3)コード、つまみなどのオリジナル性
をそのままにしておく事が望ましい。
しかし、この場合には、内部の配線、部品など使用上の安全性は保てません。
通常使用は避けた方が良いと思います。
 
●放送を聞く目的での選定
放送を聞く場合には、通常使用で安全なものを先ず選定する必要があります。
一般的なラジオの場合、30−40年経過したものは、内部の配線、部品の絶縁性などが
劣化しており、ショート、発熱などの要因となる事があります。
通常使用をご希望の場合にはこの点のチェックを行ったものをお選び下さい。
 
ご購入の際には使用目的をお知らせ下さい。目的に合わせた機種の提案や
安全性のチェックを行います。
 
3.取り扱いの注意
 
真空管ラジオはトランジスターと異なり2−3の注意を払う必要が有ります。
正常にお取り扱い戴くために以下の点にご注意下さい。
  
 真空管ラジオの内部は200−500V程度の電圧が印加されている部分があり、
トランジスターと異なり高電圧のため内部を修理、改良する場合は危険ですので
電気技術者が行って下さい。又真空管は100度前後の高温に成りますので、
通風の良いところで使用して下さい。特に裏蓋の穴を覆う様な取り扱い
(壁に密閉型にセットすることや物を密着して置くこと)は避け、必ず裏蓋から、
15cmの距離を開けて下さい。
 
安全上ヒューズがセットされておりますが、
ヒューズが飛ぶ場合は回路上での故障が考えられますので、ヒューズが飛ぶ原因を
修理してからご使用下さい。音が歪む、異常音がする又は異臭がする場合には
回路上の問題が有りますのでこの場合も使用を中止し修理を行って下さい。
 
アンテナとアースについて本体の裏面から出ている端子又は線はアンテナとアース
とから成っています。アンテナは通常「A」(線の場合はオレンジ、茶色など)の表示、
アースは「E」(線の場合黒色)の表示がしてあります。
アンテナ線を1−2mの長さにし部屋の一部に引き延ばせばほとんど受信できます。
アース線は厳密には地中設置ですが、何もしなくてもアンテナ線が延びていれば
受信可能です。受信状態の悪い場合はアンテナ線とアースを工夫して下さい。
 
ノイズについて、家庭内のノイズを受信して「ジージー、又はビービー」などのノイズは、近くに
パソコンを使用していたり、電球型蛍光灯を使用していたりすると発生する事があります。
又、携帯電話の充電器が通電の状態で近くに有ると「ビービー」等のノイズが入ります。
 
真空管式ラジオのアンテナは多くの影響を受けやすいので各機器を消して確認してみて下さい。
 
ご使用はお客様の正常な使用法とご注意により安全に行って戴きます様お願い申し
上げます。
 
4.修理、買取りについて
 
ラジオの修理もご要望により行います。年代ものの部品が入手困難となっておりますので、
オリジナルな復元が出来ないこともありますが、通常の修理は可能です。
機種名、状況をE−mail、FAXにてご連絡下さい。修理の可能、不可能、見積概要など
ご連絡致します。
 
ラジオの買い取りについて
真空管ラジオの買い取りも行います。特に、弊社よりご購入戴いた商品については、優先的に
買い取り致します。ご要望が御座いましたらご連絡下さい。
 

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